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サラ・クーパー著「会議でスマートに見せる100の方法」を読了しました。 著者はYahooやらGoogleやらで働いて、Googleでマネージャーになった出来る人です、が タイトルから見えるインテリのスマートな会議対策的な本ではありません。 むしろ、読むと色々な意味で幸せになれる本です。

この本の前書きから引用すると 「これらの裏ワザが、私のキャリア※に聞いたのと同じように、あなたのキャリアにも効果がありますように  ※私は今無期限の休養中」

といきなり出オチから始まっています。

本の内容も、会議室でいかにしてスマートに振る舞うか、という内容に終始していますが、 スマートというのは、知性あふれる振る舞いをして、会社をいかに良い方向にもっていくか、ではなく、 どのようにしてハッタリで自己評価を上げるか、という話が延々と続いています。

例えば引用しますと

No.8 プレゼンで1つ前のスライドに戻すよう頼む 「ごめん、1つ前のプレゼンに戻って」これはプレゼンターが1番聞きたくない言葉だ!それがプレゼンテーションどの段階であっても。 そして貴方がそう言うとたちまち、他の誰よりも熱心に聴いていたようにみえる。

こんな感じの文章が延々と続いています。 そしてその全てが、いかに倫理的に正しい会議を行うか、ではなく、いかに会議で他人を蹴落とし、 自分がより上の地位をとるか、より上の地位がふさわしい人間に見せるか、という話が延々と続いています。 幸せの定義は人次第だとは思いますが、とりあえず地位を上げることだけが狙いの人にとってはちょうどいいHowto本ですね。

内容は是非ご一読いただくとして、 アメリカと日本では事情が違うんだ!と考える読者の方もいるかもしれません。

しかし、日本も日本で似たような話があると私は思います。 日本では、会議以前の根回しが重要ですよね。 上司や各部署に話を通して、通した上で会議をうまくすすめる、というのが日本でよくある会議の形態です。 この本では会議の実態を「それらの会議の3分の1以上は次の会議の計画に使われる」と書いていますが、 日本でも似たようなことは多々起きていると私は考えます。 会議の倒し方を覚えれば仕事の能率もずっと上がると思うのです。

「そんな汚い方法は覚えたくない!」と、しっかりとした考え方をきっとお持ちであろうこのブログの読者の方はお考えになるかもしれませんが、 実際どういう仕組で世の中が回っているか、というのは自分や周りの人々を幸せにするためには、覚えておくべき知識だと思いますし、 そこの知識を付けるためにはこの本は必ず役に立てると思います。